本物のバルクアップを目指そう!

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バルクアップとは単に体重を増やすことではなく、筋肉を発達させて体を大きくしていくことです。
単に体重を増やすだけであれば、食事の量を増やすなどで日々のカロリー摂取量を大きくすればいいわけですから、方法としては比較的シンプルです。
しかし筋肉を大きくさせるという行為は想像以上に難しく、様々なテクニックを複合的に駆使していく必要があります。
しばしばバルクアップは、ダイエットや減量の対極にある行為として比較されますが、ダイエットはやりようによっては食事の要素だけでも可能ですが、バルクアップに関してはトレーニングと栄養の両要素がなくては成り立ちません。
しっかりとポイントを押さえて、本物のバルクアップを目指しましょう。

筋肉の面白い特徴

筋肉は常に分解と合成が綱引きをしている状態にあります。
これは脂肪に関しても言える事なのですが、両者の大きな違いは、元々脂肪の場合は合成が優位で筋肉の場合は分解が優位なのです。
(つまり脂肪は溜まりやすく、筋肉はつきにくい)
筋肉の分解と合成を綱引きに例えるならば、分解側にいる人数の方が多かったり、明らかに強そうな人達の集団が分解側に集まっているようなイメージです。
人類が経験してきた長い飢餓の歴史の中では、筋肉のようにエネルギー消費量の多い存在は必要以上に発達してはいけなかったのでしょう。そのため私たちの体の中には筋肉が簡単につかないようにするための、様々な酵素やタンパク質が今でも存在しています。
一つの例として、ミオスタチンという筋肉の成長を抑制するタンパク質があります。胎児はこのミオスタチンの作用によって必要以上に大きくならないように調整されています。逆に出産後はミオスタチンの分泌量が減って乳児はどんどんと成長をしていきますが、ある一定以上は再びミオスタチンの影響を受けて抑制されます。私たちの体はこのように筋肉が必要以上に成長していかないように、様々な制約を受けているのです。
ちなみにトレーニングをすると、ミオスタチンが減るということが分かってきています。

最後まで成長する?

筋肉は分解の綱引きが優位な状態にあって、簡単には成長してくれないということですが、一方で体の様々な箇所と比較した場合、最後まで成長の可能性があるという特徴をもっています。
少し唐突な話になりますが、私たちは生まれたと同時に死に向かって生きていきます。成長、成熟、衰退という過程を経て最後は必ず死を迎えます。
ところが体の各箇所においてその成長と衰退のタイミングは必ずしも同じ速度ではありません。
例えば髪の毛は10歳頃がピークと言われていますし、お肌は20歳前後と言われています。そしてその他多くの機能が衰えを見せ始めるのが30代という年代の頃です。
成長ホルモンの分泌量も減ってきますし、カルニチンのような体内で合成されるアミノ酸の合成能力も急に衰えをみせはじめます。20代後半までは衰えはあっても比較的高止まりしていた機能が、ガラガラと崩れ始めていく年代なのです。
筋肉も同様で、30代には徐々に衰えを見せ始めます。
ところが筋肉に関していえば、負荷や栄養の状態を最適にして、ある一定の状況を作り出すことでその先もまだまだ成長をし続けてくれます。
80歳になっても筋肥大するという報告もあります。
つまり筋肉は必要以上にはつかないように制御されてしまうものの、ある条件を満たしてやることで圧倒的に息の長い成長を示してくれるのです。
神様が、もしかしたら訪れるかもしれない飽食の時代を予想して、私たちのDNAにそんな機能をこっそりと兼ね備えてくれたのかもしれませんね。

アスリートに学ぶバルクアップ術(トレーニング編)

①漸進的負荷(ぜんしんてきふか)

漸進的とは少しずつという意味です。少しずつ負荷を増やしていかなくてはなりません。
ここでのポイントは2つあります。
一つは少しずつということ。もう一つは増やしていくということ。
筋肉はオーバーロードの原則という、より大きな負荷を与えなくては成長しません。この与え方のポイントで大切なのが、漸進的負荷なのです。
軽過ぎず重過ぎず、頑張って対応できる絶妙な負荷である必要があります。そしてその負荷に馴染んできたら、更に負荷を増やしていきます。
その際には一気に増やすのではなく、頑張れば対応できそうなレベルで少しだけ増やすのです。これが漸進的負荷です。
ルーブル美術館に展示されているクロトナのミロは、古代オリンピックで6回も優勝する猛者でしたが、彼は少年の頃、生まれたばかりの仔牛を背負って日々1kmの道を歩いていました。仔牛の成長は早いのでどんどんと大きくなりましたが、ミロ少年の肉体もそれに呼応して成長していったという逸話があります。
これこそまさに漸進的負荷の体現であります。

②ピリオダイゼーション

アスリートの知恵の2つ目はピリオダイゼーションです。
元々は旧ソ連の生理学者が考案したと言われています。
これは長期的な計画の中身を幾つかの期間に分けて、トレーニングの内容を変えていくというものです。
何度も繰り返しになりますが、そもそも筋肉はある一定以上は大きくならないように制御されています。同じ内容を続けていくと、最初は進化を実感できても徐々に進化のスピードは鈍化していき、やがて停滞期に入ってしまいます。
負荷に対する適応が完成したともいえます。
そこを乗り越えるべく、更に歯を食いしばって負荷を増やしていくのは正しいのですが、必ずしも効率的ではありません。
そこで負荷の中身をガラッと変えてやるのです。
重さという負荷から回数という負荷への変更であったり、セット数、種目、インターバル時間、トレーニング頻度など、負荷の質を変えることで新たな刺激をもちこむようにします。
これを予め計画しておいて、ある一定期間ごとに変えていくというやり方です。

③消費エネルギーの効率的運用

トレーニングとはエネルギーを消費することでもあります。終了後にエネルギーが温存された状態では、しっかりとしたトレーニングをしたとは言えないでしょう。
しかし闇雲にエネルギーを消費しても、疲労が蓄積するだけでトレーニングの成果はあがりません。
そこで費用対効果ならぬ、消費エネルギー対効果です。
一つは分割法というテクニックを取り入れて、トレーニングをする部位を敢えて限定して行います。たとえば胸をトレーニングする日には脚のトレーニングはしません。そうすることで、より胸に対して消費エネルギーを集中でき、疲労感の無い脚は翌日でもトレーニングをすることが可能となります。
また、同じ脚のトレーニングでも、レッグプレスやレッグエクステンションといったマシンを有効活用することで、脚の更に細かい部位に刺激を集中していけます。
体内のエネルギーは無限ではありませんから、どこの部位に刺激を与えるのかをしっかりと意識してそこにエネルギーを集中出来るようにしていきます。

アスリートに学ぶバルクアップ術の栄養編

①補食

バルクアップのためには、基本的にはより多くの栄養素を摂取していかなくてはなりません。しかし単に一回の食事の量を増やしただけでは、内臓のキャパシティを超えた状態となり体重や脂肪は増えても筋肉が増えるとは限りません。
そこで常に内臓(特に胃腸)のキャパの範囲内での栄養摂取を心がけたうえで、1日トータルの摂取量を増やしていくようにします。
その方法が補食です。
食事と食事の間に小さな食事の要素を入れるようにします。
正式な食事ではありませんから、極端に内容にこだわる必要はありません。例えばコンビニを利用するのであればオニギリ+サラダとか、バナナ+野菜ジュースなどでも構いません。冬場はオデンもいいでしょうし、ここにプロテインを追加できたらかなり充実していきます。オニギリ+サラダ+プロテインです。
もしも補食自体を簡潔かつ完璧にしたければ、MRP(ミールリプレイスメント)と呼ばれるタイプのプロテインを活用するといいでしょう。

②血中アミノ酸濃度

補食によってトータルの栄養素やエネルギー量を増やしたら、次に意識をしたいのが血液中のアミノ酸の濃度です。
タンパク質やアミノ酸は体の材料となる重要な栄養素です。とりわけ筋肉は水分をのぞけばアミノ酸の塊といえます。しかしアミノ酸は脂質や糖質と違って、体内に長時間保存をしておくことが出来ない栄養素なのです。
例えば一日に必要とされるタンパク質をまとめて朝に摂取をしても、夕方にはアミノ酸は不足した状態となってしまいます。アミノ酸が足りない状態となると、やむを得ず筋肉を分解してそこからアミノ酸を取り出して利用するしか術がなくなり、結果として筋肉は分解に向かってしまいます。
いかに一日を通じて血中のアミノ酸濃度をキープ出来るかがバルクアップをしていく上では重要なポイントとなります。
当然のことながら三度の食事はしっかりと摂る必要がありますし、場合によっては食事にプロテインを追加したり、食間に必須アミノ酸を摂取したりすることで血中アミノ酸濃度を下げないようにしてください。

③ゴールデンタイム

ゴールデンタイムとはトレーニング終了から30分~1時間以内のタイミングを指して使う言葉です。このタイミングにプロテインなどを飲むことで、筋肉への取り込みや超回復の効果が促進されると言われています。
しかしここでのゴールデンタイムはもう少し幅広く、トレーニングに絡んでの栄養摂取という意味で使いたいと思います。
上述の血中アミノ酸濃度を一日通じてキープするというポイントにも絡んできますが、トレーニング中には特にBCAA(分岐鎖アミノ酸)の消費が進みやすくなります。これはBCAAを代謝する酵素(BCAT,BCKDH)が肝臓では無くほとんどが筋肉内に存在し、筋肉を使えば使うほど活性化されるためです。つまり筋肉を動かすことで、筋肉内のBCAAは代謝されてエネルギー化されていきます。
従ってトレーニング中においては、必須アミノ酸の中でもBCAAを優先的に摂取してやるようにします。
トレーニングの前や途中などの補給が特にお勧めです。
更に、トレーニング直後においてはプロテインの摂取のみでなく、同時に糖質を摂取するようにします。トレーニングはエネルギーを消費する行為でもあります。そしてエネルギーが足りない状態はすなわち筋肉の分解を優位にさせていくことでもあります。
筋肉の材料となるプロテイン以上に、筋肉の分解を抑えてやる糖質をトレーニング直後には摂取する意識をもつようにしてください。
ウエイトアップ用のプロテインのように、デキストリンが配合されたプロテインを利用するのもいいでしょう。

トレーニングの内容

トレーニングは一度には紹介し尽せないほどの種類が存在しますので、ここでは参考にしやすいベーシックなものを3つご紹介したいと思います。

①ヘビーウエイトトレーニング

ヘビーウエイトとはいっても、決して無闇に高重量を扱うという意味ではりません。
1RMの80%ほどの負荷で8~10レップで行うレジスタンストレーニングです。
(RMとは、レペティションマキシマムの略で最大反復回数とよばれる負荷の設定方法のひとつです。例えば1RMというと、その負荷では1回行うのが最高限度という重さを表します。)
これがまずはバルクアップを目指す際の基本となります。
負荷が重ければ重い程バルクアップしそうな気もしますが、実際は力を出し切るということが重要となるため、負荷と回数とのバランスが重要です。
頑張ってなんとか8回挙がる重量でトレーニングを進めていって、やがてその重量に適応したら更に重量を上げていくというやり方が基本です。

②ハイレップトレーニング

これは重量よりも回数に重点をおいたやり方です。
ただし極端に軽い重量設定にしてしまうと回数が増えすぎてしまいますから、一般的には1RMの40~60%くらいの重量にします。
そしてあとは回数をどんどんとこなしていきます。
ハイレップトレーニングの一例として、最初に40レップ、30秒レスト、次に30レップ、30秒レスト、次に20レップ、30秒レスト、最後に10レップで合計100レップというやり方もあります。
以前はハイレップでは筋肥大はしないと言われていましたが、最近はしっかりと追い込むことができればヘビーウエイトと同様の筋肥大をおこせるということが証明されています。

③マルチパウンデージ法

これはヘビーウエイトとハイレップのハイブリッド的なトレーニングといえるかもしれません。
マルチパウンデージとは直訳すれば様々な重さという意味になりますから、1セットの中で幾つかの重量を扱っていきます。
重量と回数の一例を挙げておきます。
最初はヘビーウエイトと同様に1RMの80%で8~10レップを行います。次にこの約80%に重量を落としてインターバルを入れずに(重量の変更時間のみ)、限界まで行います。そして更にまたその80%に重量を落として、インターバル無しで限界まで行うというやり方です。
最初はヘビーウエイトで、最後はハイレップ並みの重量となります。そしてインターバル時間を設けないという点も負荷の一つとして取り入れている点が特徴的です。
重量の変更がやりやすいという点で、マシントレーニングに向いているかもしれません。

まとめ

バルクアップとは限りなくハードルの高い、しかし限りない可能性を感じさせるものです。
短期的ではなく、腰を据えた中長期的な取り組みを心掛けてみてください。

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