疲労骨折とは?原因や予防方法について解説

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いつの間にか起こっているかもしれない疲労骨折とは?スポーツやトレーニングをして、なかなかひかない痛みを感じることはありませんか?もしかしたら疲労骨折をしているかもしれません。疲労骨折の原因・症状、予防方法などを詳しくご説明していきます。

疲労骨折とは?

疲労骨折とは骨に疲労が蓄積されることが原因で起こる骨折です。同じ動作を繰り返し行ったり、体の一部に軽い衝撃が継続的にかかることで、ひびが入ったりひどい場合には完全な骨折につながることもあります。
アスリートに多い原因として、短期間に集中的なトレーニングを行ったときに生じることが多く、最初は運動時のみの疼痛が見られ、進行していくと安静時にも疼痛が発生します。

起こりやすい原因

骨自体がもろくなると、負荷や疲労に耐えられなくなってしまうことが原因の一つとされています。他にも下記原因が考えられるでしょう。

  • スポーツやトレーニングでの運動強度の急激な変化
  • 日常生活で体の同じ部位に集中的に負荷をかけている
  • 栄養不足
  • 女性特有の疾患、ホルモンバランスの乱れ

高強度のスポーツやトレーニングでの疲労骨折

速いスピードやジャンプ、切り返しなど、同じ部位に大きな負担がかかる種目に多く、筋力・技術・柔軟性の不足があるとさらに骨への負担が増大します。また、オーバートレーニングによる疲労蓄積も原因のひとつと考えられているので無理をしすぎないことが大切です。

栄養不足からくる疲労骨折

たんぱく質に含まれるコラーゲンはカルシウム・リン・マグネシウムなどのミネラルが組み合わされて骨の強度・弾力・耐性を作り出しているので、不足すると骨自体がもろくなり、骨折のリスクが高まります。
また、加工食品や保存料に含まれる「リン」は過剰摂取するとカルシウムの吸収を抑制するので取りすぎには注意しましょう。

ホルモンバランスの乱れによる疲労骨折

女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは骨吸収(古い骨を壊す)を抑制する働きをしていますが、無月経・生理不順などの月経異常、婦人科系疾患などでホルモンバランスが崩れるとエストロゲンの働きが弱くなり、骨形成より骨吸収の働きが上回るため骨密度の低下から骨がもろくなってしまいます。

疲労骨折を起こしやすい部位

疲労骨折は下半身の骨に発症することが多く、中でも脛骨(すね)・中足骨(足の甲)に起こりやすいです。骨がもろくなっている段階で痛みを感じる場合もあれば、完全に骨折に至ってから初めて気づく場合もあります。

脛骨

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すねの骨に圧力がかかり続けることで発症しやすくなります。

疾走型

長距離を走ることが多い選手に多く発症します。
脛骨の上部1/3もしくは下部1/3付近に痛みが出てくるのが特徴で、2~3か月のリハビリ(保存療法)で完治するとされています。

跳躍型

ジャンプを反復するスポーツ(バレーボール・バスケットボールなど)において多く発症します。脛骨の中央前方部に痛みが出てくるのが特徴で、再発のリスクが多く早期復帰のために手術療法が選択される場合があります。

中足骨

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サッカーやラクビ―、バスケットボールなど素早い動きを要求される競技の選手に多く見られる箇所です。
中でも足の小指側に起こる第5中足骨疲労骨折は「JONES骨折」と呼ばれ、繰り返し発症しやすく、競技パフォーマンスに長期間影響を及ぼしやすいので早期復帰・再発防止のために手術療法が選択されることもあります。

出典:一般社団法人 日本骨折治療学会、第5中足骨骨折・いわゆる下駄履き骨折と疲労骨折

疲労骨折の治療方法

疲労骨折は自覚症状のないまま進行している場合がありますので、少しでも痛みや違和感を感じたら専門機関で適切な診断・治療を受けましょう。

治療内容と経過観察

痛みを感じたら、整形外科を受診しましょう。発症したばかりだとレントゲンに映らないこともありますが、MRI検査や骨シンチグラフィー撮影をすると早期発見につながる場合もあります。
適切な治療を早めに行えば短期間の休養で運動を再開できるようになりますが、疲労骨折の状態によっては固定・手術が必要になる場合もありますので、できるだけ早めに病院へ行きましょう。

疲労骨折は、外的な刺激以外の原因として「個人の骨格による負担」も要因の一つだと考えられています。再発防止のために、運動動作の改善や蓄積していた筋肉疲労の回復、下肢の血行を良くするためのストレッチなど柔軟性改善・可動域向上などのリハビリトレーニングも効果的です。

※リハビリテーションにおいては、専門機関・医療機関の指示のもと、症状に合わせた適切な処方を受けてください

完治するまでの期間

負傷箇所、程度によって様々です。安静の後、2~3か月で完治するものから、手術・リハビリなどを経て6か月以上かかる場合もあります。

疲労骨折の予防

場合によっては重症化してしまう恐れのある疲労骨折は、未然に防ぐことも大切です。効果的な予防方法をご紹介しますので、トレーニングの一環として取り入れてみましょう。

運動前後のストレッチ

ウォーミングアップ・クールダウンにストレッチを取り入れて骨に付着する筋肉を柔軟に保つようにしましょう。張りを感じている部分はもちろん、全体的に体を伸ばすことでさらに効果が高まり骨にかかる負担が減少します。

体の回復を促すストレッチは「トレーニング動画」もご覧ください。

積極的に摂りたい栄養素

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適度な運動は骨内血流量を上昇させ骨強度を高くしますが、骨生成に必要な栄養素を積極的に摂取して体の中からも骨を強くしましょう。

カルシウム

新しい骨を作る「骨形成」と古い骨を壊す「骨吸収」がバランスよく行われるには、適切な血中カルシウム濃度を保つためのカルシウム量が必要です。
体の血中のカルシウム濃度は約10mg/dlに保たれていますが、不足すると骨からカルシウムを血中に溶かしだし、血中カルシウム濃度を一定に維持しようとする働きがあります。
骨代謝において骨吸収が優位となった骨はもろくなり、骨折を起こしやすくなってしまいます。
カルシウムの効果的な補給には、体内吸収率の良い牛乳やヨーグルトなどの乳製品を摂取する方法がおすすめです。

出典:スポーツ運動栄養学 講談社 P62
   栄養の基本がわかる図解辞典 中村丁次 成美堂出版 P106~107

タンパク質

タンパク質に含まれるコラーゲンとカルシウムが結合することで丈夫な骨が作られます。
体内で合成できない必須アミノ酸を含む肉・魚・卵・牛乳などを中心にバランスよく摂取しましょう。通常の食事と合わせてプロテインなどのサプリメントを併用しながら適切量を確保することも効果的な方法です。
しかし、たんぱく質を過剰摂取すると無駄になるだけではなく、腎臓への負担が増大します。摂取量は体格・運動量・生活習慣に伴った適切量を心がけましょう。
反対にタンパク質が不足した場合、骨生成の材料が不足するだけではなく、体力・免疫力低下からおきる疲労性疾患を招くことにもなります。

詳しくはこちら「タンパク質の不足で起こる諸症状、その症状と対策とは

マグネシウム

体内に含まれるマグネシウムの60~65%が骨の中に含まれています。
カルシウムの摂取量に対してマグネシウムを1/2倍摂取すると体内でのバランスが良いとされていますが、日本人は一般的にマグネシウムが不足しがちなので、豆腐、納豆などの大豆製品、未精製の穀類(玄米など)を意識して摂るように心がけましょう。

出典:栄養の基本がわかる図解辞典 中村丁次 成美堂出版 P112~113

疲労骨折をしない体を目指そう

疲労骨折は、体が弱っていなくても強い運動負荷疲労など予期していないことが原因で起こってしまいます。強い痛みを感じなくても、痛む箇所があれば早めに医療機関を受診し早期発見につなげることが大切です。

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